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アクイジション(acquisition)

 

 

<簡単解説>

 

アクイジションとは、「取得」という意味です。M&Aやマーケティングの世界では、もっと積極的なニュアンスである「獲得」という意味で用いられます。今や一般名詞にもなったM&Aの「A」のほうは、このアクイジションの頭文字の「A」です。

 

 

<詳細解説>

 

・「アクイジション」は、ビジネスの世界で広く使われています。例えば投資の世界では、不動産物件や株式を取得することを指します。技術の世界ではパテントの使用権を「獲得」することを指します。また、マーケティングの世界では、新規顧客を開拓したり獲得したりすることを指し、規顧客開拓1件あたりのコストのことをCPA(cost per acquisition)といいます(ちなみに既存顧客維持は「リテンション」と言います)。新規顧客獲得のための活動をアクイシジョンプラクティス(Acquisition Practice)といいます。

 

・「M&A」は、「マージャー・アンド・アクイジション」の略語です。

 

・自社株を現金の代わりに相手に譲渡して企業買収しようとする場合、この相手に差し出される株式を「アクイジション・カレンシー(現金支払い代替株式)」と呼びます。このアクイジション・カレンシーを利用することにより、企業は外部から無理して資金調達する必要が無くなったり、調達額を大幅に削減することができますが、株式を譲渡する相手が、株主として名を連ねることにもなります。

 

・アクイジションコストとは、「獲得費用」のことです。M&Aの世界では、M&A仲介会社や証券会社に支払う手数料やプレスリリースにかかる費用などを総称しますが、ネットマーケティングの世界では、PPC広告費・有料ディレクトリ登録費・SEO費用などの総コストを指します。

 

・マーケティング活動は大きく分けると、アクイジション(顧客獲得)とリテンション(顧客維持)の2つのフェーズに分かれます。数々な実例から、一般的にアクイジションコストは、リテンションコストの5倍かかる傾向があると言われています。このことから、顧客を維持することが如何に重要かということを示しているといわれています。

 

・「アクイジション業務」などという場合、主に、顧客である投資家のニーズに沿う投資戦略の立案、投資スキームの構築、投資経済環境の分析、実際の案件のデューデリジェンスや選定、投資収益性分析、資金調達の支援や実行、投資の実行、投資期間終了時の再投資戦略の立案、売却の実行等の業務を行います。その時の需給バランスや経済状況を考慮して定期的に投資戦略を打ち出したりもします。いずれにせよ、投資に対する投資効率の最大化を図ることで顧客投資家の信頼を得ることが大切な仕事です。

 

・不動産業界でアクイジションマネージャーを募集している企業はたくさんありますが、おおよそ以下のような募集説明がされています。

「業務の特徴として、収益還元法を主体として不動産価格の査定を行っています。単純な右肩上がりのキャピタルゲイン指向で不動産価値を判断せず、あくまで不動産賃貸借市場の相場動向を考慮した将来のキャッシュフローを想定して現在価値を算定します。」

 

「不動産を永久に保有するという考え方をせず、投資決定の時点で常に出口戦略(売却や再投資等)を策定した上で評価を行います。」

 

「エクイティ・パートナーとの綿密な打ち合わせにより、投資総額、個別の投資ロット、オフィス用、賃貸住宅用等の区別、投資対象エリアなどの投資基準を作成します。不動産マーケットに対し、当社独自のルートによる直接的あるいは信託銀行、有力金融機関、大手不動産仲介会社等のブローカーを通じた間接的なアプローチを行い、潜在的投資対象不動産を発掘します。」

 

「潜在的投資対象不動産のスペック、権利関係から周辺環境、過去の経緯等も精査することで現況を正確に把握し、かつ、今後のマーケットの動向、税務、会計も含む法改正等の外部要因等を分析した上で、最善の出口戦略を策定します。」

 

「賃料・空室率の見込み・オペレーションコスト・資本的支出の可能性等を合理的に算出し、コンピューターを活用して不動産から生じるキャッシュフローの分析を行い、その潜在的投資対象不動産を取得すべきか否か、取得する場合の適正価格はいくらであるかを投資目論見書にまとめ、顧客投資家との投資委員会を経て取得の意思決定を行います。」

 

「不動産への投資決定後、顧客投資家からの出資による資金のほかに顧客投資家のリスク許容度に応じて適切な範囲でノンリコースローンを中心とした借入による資金調達を行い、出資に対する不動産リスクとリターンの特性を顧客投資家のニーズに応じて調整した上で、投資を実行します。」

 

「お客様の使用する物流施設の所有を引き受け、再びお客様に賃貸施設として提供します」お客様が所有する既存物流施設を購入し、その価値相当額の資金を還元します。そして長期的ビジネス関係に基づく賃貸借契約を締結することで、お客様は従来通り、同じ施設をお使いいただけます。減損会計導入への対応や、財務体質の改善が企業存亡につながる急務となっている今、不動産のオフバランス化は、その最も有効な事業戦略の一つとなっています。私たちが提供するアクィジションは、バランスシート上の物流施設を資金化することにより、資産の圧縮、自己資本比率の向上、戦略投資資金の捻出を図り、お客様がコアビジネスに集中できるようお手伝いする仕事です。」